履歴書の書き方について詳しく教えてくれるホームページや本はたくさんありますが、万人向けのものが多いのが悩みどころ。
転職活動を経験したことがある方は身をもって実感したかもしれませんが、万人向けの履歴書は選考で落とされやすいこと。
採用担当者は履歴書を右から左へ流すように履歴書をチェックしています。その時間は1秒かもしれません。もしかしたら10秒かもしれません。そこは解りません。
1~10秒の間に目に留まって続きを読んでくれない履歴書は一生読んでもらえず不採用BOXに入れられる可能性が物凄く高いです。職務経歴書を読んでもらえるのは夢のまた夢となるわけです。
「ひとりひとりをキチンと見るべきだ!」という求職者側の意見もありますが、採用担当者からすると「こっちだって何百枚も送られてくるからいちいち見ている暇がないんだ!」というのが本音です。
そうならないためにも、私たちは履歴書を読んでもらって、その次の職務経歴書まで開いてもらえるような工夫をしなければなりません。
履歴書を全部読んでもらえるという期待ではなく、履歴書を全部読ませて、次の職務経歴書を読ませる工夫をしなくてはなりません。
贅沢をいうなら、面接に招待してもらえるような仕掛けを打てるとよいですね。
採用担当者が必ずチェックするところ
- 名前と写真
- 学歴・職歴
つまり、履歴書の1ページ目が大事なのです。職種によっては容姿で面接に呼ぶ採用担当者もいるかもしれません。
これまでの職務経験が魅力的なら、面接官は興味を持つでしょう。
- 募集した職種と似た経験を持っている
- その会社に必要な経験を持っている
このように、前職(現職)で何をしていたか(何をしているか)は、履歴書の次のページをジックリと読んでもらい、職務経歴書まで手を伸ばしてくれるための仕掛けになります。
ただ、問題が!いくら履歴書の左側をキチンと書いても、履歴書の記載内容に興味を持ってもらえなければ、職務経歴書に手を伸ばしてもらえないという厳しい現実です。
履歴書を読んでもらうようにする方法
1.レイアウトを少しだけカスタマイズする
パッと見で他とはちょっと違ったデザインの履歴書を作成することです。
露骨に違うことをすると逆効果です。履歴書のフォーマットをほんの少しだけ変えて、フックを入れる方法です。
では、どうすればよいのか?というと、パソコンで履歴書をちょっとカスタマイズすることです。
「あれ?ちょっと違うな。この履歴書。あ、自分で作ったのか?」と思わせること。これを左側のページで行います。
そして、右側のページまで読んでもらって、右側のページではアピールポイントを端的に伝えて、職務経歴書まで読んでもらうのが理想です。
小手先のテクニックかもしれませんが、採用担当者が惰性で経歴書をチェックしているケースも十分に考えられます。
2.履歴書の作成はパソコンが理想
事務職やWEB・ITならパソコンで履歴書を作成することを強くお勧めします。
パソコンで履歴書を作ることが、パソコンスキルのアピールになるからです。
履歴書をワードで作成したかエクセルで作成したかを質問してくる面接官もいるくらいです。
それを計算してか、履歴書をワードで作成して、職務経歴書をエクセルで作成することを強くお勧めします。
3.送付状を作成できると強い
送付状とは、ハローワーク経由などで履歴書を送るさいに、同封する手紙のことです。
- 書類送付の機会をくださったことの感謝
- 自己紹介と履歴書を読んでもらうための依頼
の二つを必ず押さえておくことです。もちろん、送付状を出せば確実に読んでもらえるわけではありません。
ですが、丁寧な対応をされて、「読んでください」と書かれているのにスルーするのは、心理的に抵抗を感じるものです。(返報性の原理)
「あ、この人!他の求職者と違うな!」ということが伝われば、経歴書をじっくり読もうという気にはなります。