先日、元・ハローワークの職員の方とお酒を飲んでいました。はい、「元」です。その方は、現在は45歳です。(本人曰く、ですけれど)
ハローワーク時代は、窓口に座って、求職者の相談相手をしていたようなのですが、期間が満了して、求職活動をせねばならず、今度は自分がハローワークに行く側とか・・・。
流石に自分が働いていたハローワークには行きたくないようです。失業給付金だけ、かつて働いていたハローワークで頂き、就職活動は別のハローワークで行っているとか・・・。
電車賃が無駄じゃん!と思うのですが、そこは本人のプライドなのでしょう。わかりますよ。私も、サポステのお世話にはなりたくないですからね。
さて、本題です。これ、ハローワークの社員の実態なんですよね。
明日は自分が求職者/ニートになる
その方は、引き続き就職活動をしているようなのですが、いまいち身に力が入らないとか・・・かつて求職者の方に言っていたことを自分に言わなくてはならず、また頭では何をするべきかわかっているのですが、身体が就職活動に進まないようです。
自力で就職活動をする!って結構大変なんです。
こんなこと言われました。
「木村さんはいいですよね。まだお若いし・・・」
・・・こー見えて、33歳なのですが・・・
もう若くありませんし、若者の採用枠からは外れています。確か、厚生労働省が定める「若者」の基準は、34歳なのですが、企業からしたら34歳は立派なおじさんですし、即戦力候補です。
手に職がなければブラック企業ぐらいしか働き口がないのが正直なところです。路頭に迷っていますよ。ただ、このままだと本当に働き口がなくなるので、フリーランスのWebデザイナーとして働いているだけです。
30代はヤバい!は本当
日本社会の問題といえば、その通りかもしれませんが、キャリア形成は20代で決まります。30代になってから20代の頃を挽回しようとしても手遅れなのが正直なところです。
もう歯を食いしばって、仕事を選ばずに就けられるところにつくしかないんです。今から会社に育ててもらって、自分のやりたい仕事ができるなんて甘い考えは捨てるべきです。
30代でこんな立場になるんだから、40代はもっとです。仕事すらありつけないし、求人票があるようでない。ハローワークの数少ない求人票の中から、なんとか枠に引っ掛かるのを見つけて、不採用覚悟で応募をして、不採用通知を頂いて、それの繰り返し。
軌跡・・・とまでは言いませんが、よい「縁」があって、面接の機会を頂ければ、何とかして選ばれるようにしなければなりません。
- 試用期間やアルバイトでもいいから雇ってくれ!
- 給与は最低賃金でガマンをするから!
- 雇用形態は問わない!
など、心に思っていないことを言葉にして、その結果、内定がもらえます。いや、それでももらえないかもしれません。
しかし、専門知識や技術、実績がない以上、石にかじりつく覚悟で内定を取りに行く必要があります。
20代は最後のチャンス?
これが20代だとまた別なんですよね。29歳と30歳は雲泥の差です。20代というだけで売り手市場だと思われます。
先ほどの元ハローワークの職員さんが力説していたように、20代は意欲だけで採用されるわけです。その理由は、企業側は、若者にはチャンスを与えるべき!という日本独自の考えが植え付けられているからです。
だからと言って、焦る必要はありません。せっかくの20代なのに、変な企業に入ってしまい、20代を棒にふるう必要はありません。
お仕事はゆっくりと選んでください。
もしもあなたが20代ならその権利はありますから。