最近になって、中高年の「引きこもり」や「中高年ニート」に対して「支援」をする動きをよく目にします。
ところが、その「支援」の中身については、詳しくは明かされていません。
とりあえず支援と言っておけばいいや!という感じなのでしょうか?
サポステ時代は、「就労支援」という言葉を聞かされていましたが、その正体は就労ができる状態にまではもっていかないこと。
就労はハローワークのお仕事であり、自分たちの立ち位置は、就業者が自らの力でハローワークに行けるように支援をすることである!と教わりました。
はい!
支援にはなります。
支援とは、ちょっとしたお手伝いをしてあげることであり、具体的には何もしないこと!だからです。
これが若年ニートが減らずに、中高年引きこもりが増えていくいちばんの原因なのかもしれませんね。
NPOは無力?
決して、無力ではないと思います。
但し、就労支援を受けても職にありつけるのは全く別の話です。勇気づけられ、背中をちょっと押してもらえるかもしれません。
しかし、それで実際の面接にまで行けるかは全く別の話です。
ましてや、面接をクリアできるか、次の課題。
日本の就職環境は若者天国・中年地獄
では、日本には仕事がないのか?と言われると、決してそんなことはありません。
20代の若者に対しては、どこの企業も採用の窓口を広くしています。
20代の若手ニートが「人生詰んだ…」と言ってるの見ると残念に思う
40代以上の職歴無しニートが「人生詰んだ…」と言ってるのを見るとご愁傷様ですと思う35歳からは求人条件で弾かれ、それから1年ずつ凄い勢いで人生の選択肢が狭まっていく
みんな是非それまでに脱ニートを!
— 人生負け組確定40代中高年ニート (@feste40) February 12, 2020
一方で、40代の人たちに対しては異様に厳しいのが日本の就労実態です。
働きたくて、働きたくて、条件とか気にせずに必死に食らいつく人たちですら、企業は採用をしてくれないのです。
「キミが必死なのはわかる。でも、わが社には君に任せたい仕事はない!」
と言われて、落胆するかもしれませんね。
働きたくても働けない現実が目の前にあります。
NPOで得た自信も最後は打ち砕かれる
NPOでいくら前向きに就職活動ができるように施されても、実際の就職活動で、その自信は打ち砕かれるかもしれません。そして、そのお世話になったNPOに戻るかもしれません。
そこは非常にい心地がいいですからね。
これを繰り返していくうちに、自分の力で就職活動ができずに、年齢ギリギリまでNPOに通い続けて、年齢オーバーになったニート・引きこもりをたくさん見てきました。
ニート・引きこもりにならないための2つの手段
- いつでも働ける状態を作っておく
- ニート・ひきこもりにならない
実は、この2つしかありません。たとえ、仕事に就かなくっても、フリーランスや個人事業主になって自力で稼げる状態を作っておくこと。そして、面接で「この期間、キミは何をしていたの?」と質問されても、「フリーランスで働いていました!」と堂々と言える状態が理想ですね。
職歴が真っ白な人たちを雇いたい企業はないと思ってください。
キツイことを言いますが、会社に勤めている人たちは、いつも汗水を流して、精神をすり減らして、歯を食いしばって働いていますし、ずっとそんな生活をしてきたのです。
その体験を共有できない人たちを心底嫌う傾向があります。
そして、中高年ニートのイメージは、何年も働かず、自宅で好きな時間に寝て、好きな時間に起きて、親からお小遣いをもらって、コンビニ好きなものを買って、オンラインゲームを楽しんでいると思われています。
このイメージを面接で覆るのは相当難しいかもしれませんね。