https://blog.goo.ne.jp/think_pod/e/54120e527826b2f83c2c588bcdd42d70
豪快すぎる記事が印象的だったのでシェア。
ソウル市麻浦区に住むAさん(34)は、外出せず一日中テレビを見たり、インターネットをしながら過ごす日が多い。一時は中小企業に勤めていたが、職場がつらくなって辞め、家に引きこもるようになり、今は親から毎月30万ウォン(約2万1000円)の小遣いをもらって生活している。Aさんは「働くつもりはない」と話す。
いわゆるニートですね。韓国でも問題になっているようですね。
「働くつもりはない!」と断言している姿を想像するとちょっと笑っちゃいました。
Aさんのように、仕事を持たず働く意志もない若者、いわゆる「ニート」が昨年初めて100万人を超えた。韓国労働研究院が12日に公表したところによると、韓国の15-34歳の若者のうち、仕事を持たず求職活動もしていない人は100万8000人と集計された。
ニートの数については日本とほぼ同じですかね。
同年代の人口は、2003年の1475万人から昨年は1346万人と129万人減少したが、ニートの人口は同期間で75万1000人から100万8000人へと25万7000人増加した。若者100人のうち、7.5人がニートという計算になる。
同年代の人口とは、同年代の労働人口を指していますね。労働人口が約8%減ったのに、ニートの人口は約34%増しになっています。この傾向が続くとなると、ちょっとゾッとしますね。
因みに、韓国の人口はコチラの記事を参考にしました。
韓国:約4685万8000人
(隣国の北朝鮮の人口は約2356万6000人です。)
韓国の人口増加率:0.92%
平均家族数:3.3人http://www.asia-tourist.info/korea/cuntory/essential/essential01.html
さらに深刻なのは女性のニート増加率ですかね。この記事を読んだところ、男性のニートは増加こそているものの、全体では低迷とのこと・・・(矛盾しているような・・・)大して、女性のニートは、24万代から38万代へ増加をしたとのこと。
特に、女性のニートの増加が目立つ。男性のニートは03年の50万8000人から昨年は62万6000人へと11万8000人増加したが、ニート全体に占める割合は67.6%から62.1%に低下した。一方、女性のニートは同期間で24万3000人から38万2000人へと13万9000人増加し、全体に占める割合も32.4%から37.9%に上昇した。
その理由は、良い大学に行ったのに対して、それに見合う仕事先が見つからなかったから、就職を放棄したとのこと。
こうした傾向は、女性の高学歴化と関連があるとみられている。労働研究院のナム・ジェリャン博士は「大学や大学院に進学する女性が増加しているのに対し、理想に見合った就職先が限定されているため、就職を放棄する女性が増えている」と説明した。
厳しい受験戦争の後にこんなオチがあるなんて。親はさぞかしショックだろうに・・・。
しかし、いい働き先が見つからないからニートになる!というのが本当にリアルですね。
これ本当なの?と質問されそうなので、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の記事も参考にしました。
この記事では、非労働人口という言葉が使われていますが、非労働人口=働いていない人口=ニート!と決めつけるのは乱暴でしょうか?
なんやら、こちらの記事によると、
- 2013年11月からは日労働人口が減少したけれど、2015年1月から増加に転じている。
- 2015年3月時点では、非労働力人口の数は1629万7千人(前年同月比10万6千人の増)
- 55歳以上の高齢層で非労働力人口になる人が多い(リストラかどうかを調べている)
- 30~54歳の中高年層の非労働力人口は縮小している(上の世代が抜けて働きやすくなったから?)
- 高学歴者を中心に、非労働力人口の増加の勢いが持続する様相が現れている(図を参照)
引用
図表1:年齢及び学歴水準別非労働力人口 現況 (2015年3月)
(単位:千人)中卒以下 高卒 大卒 大学院以上 全体 青年層
(15~19歳)2,199
(-18)2,375
(-133)219
(30)443
(9)5,236
(-111)中高年層
(30~54歳)414
(-39)1,965
(-67)668
(-40)1,325
(86)4,372
(-59)高齢層
(55歳以上)4,352
(64)1,603
(136)103
(13)632
(63)6,690
(276)全体 6,965
(8)5,943
(-63)990
(4)2,400
(157)16,297
(106)注:カッコ内は前年同月比増減率。
出所:韓国雇用情報院(KEIS)のデータを基に作成。
約4685万8000人の人口のうち、約1630万の1/3が非労働人口なのが興味深いですね。よって、韓国の場合は労働市場に参入をしている人たちの総数は、3200万人くらい。確か、日本の労働者の数は、6600万人いるので、日本の労働人口の半分しかいないわけですね。
また、同資料では、こんなことも・・・
- 高学歴者(大卒以上)の非労働人口がいることが何度も強調されていた
- 理由は、男性:休息」「老齢」/女性:「家事」「育児」「休息」とのこと
- 30~40代の高学歴の女性に、「家事」「育児」を理由にする人が多い
- 男性は、「休息」を理由にしているものが多い
KEISによると、2010年以降から団塊の世代(1955~1963年生まれ)が次々と引退をしていくため、高齢層&高学歴の非労働力人口が増加する。
この傾向は当分続くとのこと。
韓国でも5人に1人がニート、悪いのは社会だ | 四角い世界を丸くする https://t.co/SiOR1AnFoY
— Xenoring (@Xenoring) October 4, 2018
近い将来、深刻な労働力不足に悩むのでは?